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旅に出た場所はメキシコ。今までの写真表現の枠をさらに広げようとする、尾仲浩二の新作展。

 
 
 

 

尾仲浩二トークショー

 

ゲスト : タカザワ ケンジ氏
日時 : 12月22日(土) 16:30 - 17:30
会場 : EMON・PHOTO GALLERY
参加料 : 500円
先着35名様限定

 

ご参加希望の方は、EMON・PHOTO GALLERYへご参加希望の旨メールをお送りください。
ご予約完了の返信メールが届きます。
EMON・PHOTO GALLERY

 

 


 

どうしてメキシコにまで行ってしまっただろう。
憧れも、思い入れもない国だったのに。
イメージはテキーラにタコス、アミーゴとポンチョ。
古い話はオリンピックにブーフーウー。
たったそれだけ。
どこかへ行こうと思ったときに、
パリでもアラスカでも島根でもなく。
なぜかメキシコ。
ふっと頭に浮かんでしまったのだから仕方がない。
遠い国だし、知合いもいなければ、
言葉もまったくわからない。
それなのに宿も決めずにひとり旅。
リュックひとつでまた旅に。
海を越え、列車に揺られて、バスに乗り、
歩いて歩いて二週間。
待っていたのは強い陽射しとハリケーン。
野良犬にカウボーイ。
甘いワインとハゲ山、そして馬とサボテン。

 

尾仲 浩二     

 

 

 ONAKA Koji
1960年福岡県直方市生まれ。
1982年東京写真専門学校(現・東京ビジュアルアーツ)卒業後、森山大道氏等開設のイメージショップ「CAMP」に参加。以後、「街道」、「03F OTOS」、「photographers' gallery」と自ら運営するギャラリーで活動。個人ギャラリー「街道」は2007年に再開。
1992年写真の会賞、
2002年東川賞新人作家賞、
2006年日本写真協会賞新人賞

 

 

 

 

エモン・フォトギャラリーで今年最後のエキシビションを飾るのは、写真家・尾仲浩二氏である。
この夏、メキシコを訪ねて、今までの写真表現の枠をさらに広げようとする氏の新作展「馬とサボテン」を1ヶ月に渡って開催する運びとなった。
氏が主宰する「ギャラリ−・街道」を今年15年ぶりに復活させたり、「DRAGONFLY」の刊行に伴う中京大学では、大判サイズのインクジェットプリントに挑んだエキシビションで話題を集めた。 先頃開催された「18R」のパフォーマンスなど精力的で予測できない展開を見せる尾仲浩二氏の活動は、常に周囲を驚かせながら決して歩みを止めることを知らない大変稀な写真家といえる。2000年から始まったカラー撮影は、「アコースティックからエレキギターに持ち替えた感じ。」と本人が言うように、それまでのモノクロ表現からひとつ先の次元に身を移して、果てしない冒険に旅立っていくようなエネルギーに溢れている。

旅に出た場所はメキシコ。
強い陽射しでコントラストを効かせ、一目で氏の作品とわかる構図は健在だ。その中に混じって、しっとりと深みのある作品が登場しているのも興味深い。タテ位置に切り取ったパノラマサイズの大型作品がメインステージを飾り、従来の「尾仲サイズ」もセカンドステージに。そのすべてがオリジナルプリントによるものだ。
スタイルを定義することを望まず、既成の枠を超えようと実験的な要素を大胆に盛り込んで来る。未知に向かおうとするその姿勢は、尾仲浩二が現代アートの分野で評価を受ける理由のひとつなのかもしれない。

今展の撮り下ろし作の「馬とサボテン」は、新しい方向性を示すとともに、見所を随所にちりばめた展覧会を実現させてくれることだろう。
尾仲浩二の最新作に、どうぞご注目いただきたい。

 

 

2007年10月
エモンインク ディレクター 小松整司