EXHIBITION
2017

6th EMON AWARD | 受賞者展
グランプリ受賞者 大坪晶展 2017/08/18 fri - 09/09 sat
特別賞受賞者 岡本裕志展 2017/09/19 tue - 09/30 sat
特別賞受賞者 神林優展 2017/10/03 tue - 10/14 sat
審査員
飯沢耕太郎(写真評論家)
岩渕貞哉(美術手帖・編集長)
河内タカ(便利堂海外事業部ディレクター)
山口裕美(アートプロデューサー)
鈴木芳雄(編集者、美術ジャーナリスト)
中西玲人(アートプロデューサー/echo visions代表)
小松整司(EMON・ディレクター)
EMON AWARDは、写真・映像の新たな支流を創りだそうとするアーティストにフォーカスする公募展。第6回を迎えた募集では、ドキュメンタリーからコンセプチュアルまで102名の個性的な作品が寄せられ、今年2月にファイナリスト8名による公開プレゼンテーションと審査が行われました。 6thEMON AWARDクランプリに輝いたのは、無作為に集めた人物写真を使って記録と記憶を探求した、コラージュ作品の大坪晶。また特別賞として、ドキュメンタリー作品の岡本裕志、ミニマルな写真表現を追求した神林優がそれぞれ受賞。芸術と密接に関わろうとする写真メディアの可能性を追う3人のアーティストの作品をご覧いただきます。 グランプリ展は8月18日から、そして特別賞展へと2か月に渡るエキシビションがスタート致します。
グランプリ受賞者 大坪晶展 2017/08/18 fri - 09/09 sat
レセプション 08/18fri 18:00〜
Portrait and Crowd
自身が撮影・収集してきた膨大な写真サンプルを使い、身近な家族、或いは感銘を覚えた歴史上の人物等の肖像をコラージュで表しています。矛盾をかかえる社会の中でも、繊細に想像力を膨らませて生きる人々への想いが紡がれています。写真作品でありながら絵画と等しくすべて手作業によるもの。現在と過去が交錯して時間軸が喪失するような忘我の状態を淡々と表現した正円の作品9点に加え、新作のシルクスクリーン作品も交えて構成するソロエキシビション。
Collective Memories of a Family - ある家族の集合的記憶 Collage, Photographs, Sculpture, 2017
イタロ・カルヴィーノの小説「ある写真家の冒険」に『もしか したら真の全体的写真というのは、しわくちゃになった大虐殺 や戴冠式を背景にした私的な像の断片の集積なのかもしれない』という一節があります。ファミリーアルバムや卒業アルバムの 中の写真と収集した群衆の記録を糊付けし繋ぎ合わせることで、写真アーカイブから呼び起こされる集合的記憶を表せるのでは ないかと考えました。彫刻の原型である頭像に写真を糊付けし、 平面から立体への移行を行うことで、メディウムやジャンルを超えた人間の実存「全体性へと至る個性化の過程」を探求しています。

大坪晶
2011年東京藝術大学 先端芸術表現専攻修士課程を修了。2013年プラハ工芸美術大学(AAAD)コンセプチュアルアート学部/写真専攻修士課程を修了。受賞歴に2016年KG+PublicAward、2015年Nikon Salon 三木淳賞奨励賞等多数
