EXHIBITION

2020

会期に関しては只今調整しています。

エモンは今年、設立15年を迎えます。
2020年をひとつの節目としまして、30代半ばから40代のミドル世代の写真作家にフォーカスする年間プログラムを計画しています。

ドキュメンタリーからコンテンポラリーまでジャンルを分けることなく、現代写真家の多様な思考、そしてそこから立ち上がる個性をご覧いただくものです。近年活躍がめざましいアーティストがこの場に集い、それぞれがベストな展覧を作り上げて参ります。
飽くなき探究心を抱く作家を。また次代を牽引していくだろう期待を込めて、タイトルを『いま注目すべき9名の写真作家達』と致しました。この春から年末まで、3週間単位の展示をチェーンのように繋いでいく「写真の現在」にご注目いただきたく存じます。

生活の一部となったフォトは、転じれば写真はまさにストップモーションの芸術。その可能性を秘めたツールを駆使して掴まえる光、あるいは技法、そしてストーリー。
その全てが新鮮であるとこを本プログラムの軸としています。そして展示の概念にとらわれないむしろプレゼンテーションの場となるように。
どうぞ写真に賭ける9名の作家達の表現にどうぞご期待ください。

EMON, Inc. 代表 小松整司

『いま注目すべき9名の写真作家達』出展者一覧

#01 Kiiro | 4月8日-25日  
1978年神奈川県生まれ。絵画の技法を駆使し、コスモスの原義である秩序・調和・美をテーマとする写真作家。アートフェア東京、fotofever(パリ)大邱フォトビエンナーレ、La Gacilly(ブルターニュ)など国内外に展開している。受賞歴ではIFAPA審査員賞(フランス)など。 www.iwahada.com

#02 高倉大輔 | 5月13日-30日 
1980年埼玉県生まれ、東京在住。演劇経験を持つ。不可視の日常を現実へと落とし込み、そこに立ち現れる物語を作品に投影させる写真作家。fotofever 2015(パリ)のメインビジュアル、国内外での展示、その他受賞歴多数。 TEZUKAYAMA GALLERY所属。 www.casane.jp

#03 長谷良樹 | 6月3日-20日  
神奈川県生まれ。頭に自然と浮かぶイメージを基に自らオブジェを制作し、 風景にそれらを配置して創作活動を行う写真作家。一切画像処理を行わないスタイルを貫いている。 Lensculture Emerging Talent、東京国際写真コンペティ ション等内外の入賞・受賞歴多数。 www.yoshikihase.com 

#04 石橋英之 | 7月22日-8月8日 (23.24祝日オープン)
1986年兵庫県生まれ、2011年よりフランス在住。古典技法とテクノロジーを駆使し、新たな写真表現を探求する美術作家。カメラレスの表現を特徴とする。受賞歴としてMeijburg art commission、SFR young talentsなど。ヨーロッパを中心に多くの展示に参加する。 www.hideyukiishibashi.com

#05 コウガ チコリ | 8月19日-9月5日
兵庫県生まれ。「心を写す」をテーマに、抑制を利かせた眼差しで心象風景を切り撮る気鋭の写真作家。海外ではフランス、ルーマニア、ポーランド国際展など多くの展示に参加する。 称号受賞歴:Hon.CPE,FCPA Gold Medal,CIEP Honaorable Mention, Road to Paris準GP。 www.c-chicori.com

#06 大坪 晶 | 9月23日-10月10日
兵庫生まれ神奈川在住。歴史の背後に隠された個人の記憶をテーマに制作する美術作家。 展覧会歴として、2019 TOKAS Residency Open Studio(東京)、PORT ART&DESIGN TSUYAMA(岡山)、2018 アートラボあいち(愛知)などがある。 www.akiraotsubo.info

#07 内倉真一郎 | 10月14日-31日  
1981年宮崎県生まれ。無骨なストレートフォトを信条とする写真家。EMON AWARDグランプリ、写真新世紀優秀賞、Wonder Foto Dayなど受賞歴多数。清里フォトアートミュージアムに作品が永久所蔵される。パリ、北京 、台北のアートフェアに展開している。 www.uchikurashinichiro.com

#08 小松浩子 | 11月04日-21日  
神奈川県生まれ。 写真、映像で壁面・床をも含む空間を埋め尽くす圧倒的な展示で第43回木村伊兵衛写真賞を受賞。主な展覧会歴として6th Fotofestival(ドイツ)、MAST COLLECTION(イタリア)、DECODE/出来事と記録(埼玉県立近代美術館)などがある。 www.komatsu-hiroko.com

#09 吉田亮人 | 11月25日-12月12日  
1980年宮崎県生まれ京都市在住。ストーリー性のある作品を制作。京都国際写真祭をはじめ、フランスや中国など国際的な写真祭及びギャラリーで展示を開催。またこれまで刊行した写真集はいずれも各国で高い評価を獲得し、販売されている。国内外での受賞多数。 www.akihito-yoshida.com

2020年最初の企画は、写真作家・小林秀雄の新作展でスタート致します。

小林は初期の『中断された場所』(1998)から本作に至るまで、独自の仕掛けと光学的装置を使って独特な世界観を探求し続ける美術家です。

新作『街灯』は関東郊外の様々な場所で撮影され、見慣れた街灯のある風景を「現実が異界へ変貌する光景」として提示します。衣類等を無造作に配置した構図、夜明けの光と巡り合わせるような長時間露光の技法。小林の作品はシュルレアリズムの概念を深化させるように、夢の中を覘いているような独特の非現実世界、不可思議さを観る者にもたらします。

 

「不自然な所に街灯が立っている時がある」 「草むらの中でまるで自力で辿り着いたかのように、ひっそりと立っている。」と言います。小林にとって街灯はまるで意思を持つ生き物のようであり、孤独なモニュメント。本シリーズ作には自身以外の人物像も被写体として投影し、ランドスケープとの接点を探る新たな実験となりました。

また三部構成として発表する作品『花と電柱』は、電柱にたむけられた花を主題にしています。様々な街灯のそばに咲かせた花々。そして電柱の灯がそっと光を当てる光景。本作品は、祈りという本来不可侵な領域に踏み込んだ小林の横顔を覗かせる作品となっています。

 

ありふれた風景に生と死、さらに写真の哲学を封じこめる小林秀雄。「計画と偶然」とはある写真家の言葉ですが、このような方法論で写真表現の核心を追求するアーティストの系譜に小林秀雄を置く事は難しくはありません。無限の可能性を秘める写真芸術は、今後もよりダイナミックに変化するでしょう。時代の幕開けに相応しい小林秀雄の最新作をどうぞご高覧ください。

花と電柱 / 2019

作家ステートメント

 

『街灯』:不自然な所に街灯が立っている時がある。何かを照らすために設置されたと思われるが、多くは草むらの中でまるで自力で辿り着いたかのように、ひっそりと立っている。 日常を離れて孤立する物や場所は、現実から遠ざかろうと振る舞ってみせる。さながら現実と非現実、この世とあの世が、振り子が揺れるように行き来しながら、彷徨うのである。

 

『街灯135』:35ミリカメラにフィルムを入れて、街灯を撮り歩く。現像されたフィルムは、ネガシートに収めるべく必ず6枚目ずつカットされる。 この長いフォーマットを基準にした時、1枚の写真では捉えられなかった街灯と街灯、またはその間の黒い闇には、自分が移動した距離、撮影した行為による時間も含まれており、時間の流れを意識するようになる。

 

『花と電柱』 電柱は、細い太い新しい古いと思いのほかバリエーションに富んでいて、普段日常で必ずといっていいほど目にしているにもかかわらず、いかに無関心なのかを思い知らされる。 1本の電柱を見ていると、ずっと同じ場所に立っているので、過去にさかのぼれば花が供えられてた時があったのではないかと想像してしまう。そのため花と電柱の結び付きは、どうしても不安な気持ちにさせ、花がまるで誰かが持っているかのように浮いていたならば、一気に非現実へと加速する。

小林秀雄プロフィール

2018『中断された場所』『trace』 エモン・フォトギャラリー    

2014 『SHIELD』 エモン・フォトギャラリー    

2003 『trace』 ツァイト・フォトサロン

2000 『glass box』 ツァイト・フォトサロン 第31回アルル国際写真フェステバル

1999 クリテリオム41 水戸芸術館現代美術ギャラリー・茨城 Center for Photography at Woodstock

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