EXHIBITION
2011




EMON SELECTION Vol.2
2011.11.17 thu - 12.09 fri
「PORTRAITS 写真家と被写体との距離」
ポートレートは身近にあって奥深い。そこにはルールもなければ定義も無い。しかしあえて言うならば、互いの関係性の中に意図しない偶然が入る 隙間が在るということだ。それは「写真」ならではの魅力に違いない。 今回エモン・セレクション Vol.2 でご紹介するポートレートは、フィルムを用いた撮影で作品制作をしている 6 人の写真家の作品を展覧いたします。 展示作家は木村尚樹、公文健太郎、中藤毅彦、西山尚紀、横浪修、鷲尾和彦の6名です。




Kiiro Exhibition
2011.10.12 wed - 11.02 wed
Kiiro展 「OPERA」 新進作家Kiiroの初個展
キイロはコスモスを一環して追い求め、ユニークなアプローチで独自の叙情的世界を創り続けている新進のアーティストである。 複雑に差し交わす茎は COSMOS の原義である秩序・調和・美といった宇宙 的な拡がりとなって表され、花は生を象徴するエレメントとなって戯れる。 撮りためた写真をデジタルを駆使し、イメージを足しては引き、塗り重ねては削るフォトモンタージュという技法。そうしたキイロの仕事とは、描くというよりもむしろコスモス畑の中に封印された「詩」を至るところに 見つけ出し、それを解いて視覚化する作業と言い替えられるだろう。




Ryo Ohwada Exhibition
2011.09.07 wed - 10.07 fri
大和田良展「FORM -SCENERY SEEN THROUGH BONSAI-」日本的なるものとはなにか その探求の中で出会った「盆栽」
This new series, "FORM", focuses on "Bonsai" that are admired from ancient times in Japan, giving a new expression to Japanese culture that introduce the divided movement of the viewers' gazes, and the pictorial composition of the Rinpa school exemplified by Ogata Kourin and Tawaraya Soutatsu. This show will be simultaneously held at B GALLERY and EMON PHOTO GALLERY with different works at the two venues. We hope you will enjoy both.
この度、EMON PHOTO GALLERY では写真家大和田良による最新作『FORM - SCENERY SEEN THROUGH BONSAI-』展を開催致します。 本作『FORM』では古来より愛でられている「盆栽」に取り組み、分割され た視点の動きや、光琳や宗達など琳派の絵画的構図を取入れることによっ て、日本の伝統美の中に新たな表現スタイルを表出させています。 本展は、B GALLERY においても同時開催され、それぞれのギャラリーでは 全て違った作品をご覧頂けます。ぜひ併せて足をお運び頂ければ幸いです。




Click! Real Japan
2011.08.29 mon - 09.03 sat
日本発、世界行き。世界中にリアルな日本を伝えよう。
世界中に、ありのままの日本の姿を届けたい。
そんな想いから、ゲッティ イメージズが立ち上げたフォトアワード。気取り過ぎたものや目立ち過ぎるものではなく、リアルで自然発生的に撮れた 写真を募集した『Click リアルジャパン』の上位 15 名までの受賞者達の展示を EMON PHOTO GALLERY にて展示致します。リアルタイムの日本を是非 ご覧下さい!




KOJI ONAKA Exhibition
2011.07.08 fri - 08.06 sat
尾仲浩二展 「Tokyo Candy Box」 20世紀末、あの頃の東京で
About a decade ago in Tokyo, from 1999 to 2001. Undergoing the major change from the 20th to the 21st century, many old buildings of past ages were demolished to be reborn in different shapes just like mass produced plastic products, and many things were lost forever. This series captures the daily lives of people and the exaltation for the coming age, as well as the pathos of the city in the midst of the change that Onaka witnessed. What did we see in Tokyo at that time, and what are we seeing now?
今からちょうど 10 年前の 1999 年から 2001 年にかけての東京。20 世紀か ら 21 世紀へと時代が変わる真只中にあった東京では、ひと昔前の建物は取 り壊され、まるで大量生産のプラスチック製品のように次々と形を変え、 そして多くのものが消えていきました。 本作にはそんな 20 世紀末の東京という街で尾仲が見た人々の日常と新たな 時代への高揚感、変わりゆく都市の哀愁が巧みに写し出されています。あ の頃の東京で私たちは何を見て、今そこに何を見るのでしょうか。




ORIE ICHIHASHI Exhibition
2011.06.03 fri - 06.30 thu
市橋織江展 「PARIS」 情感溢れる市橋独自の視点
市橋織江、二作目となる写真集「PARIS」(ピエ・ブックス)の発売を記念 する新作展。これまでの透明感のあるスタイルはそのままに、人物写真や 意外な場所から狙ったアングル等の作品が織り込まれ、これまでとはひと 味違った写真を見せてくれている。「スナップというか、その場所のライブ感を撮りたいと思ったんです。」市橋さんはそう振り返る。 どこまでもニュートラルなスタンスで見せる作品「PARIS」は観る人を優しく招き入れる力を持っている。




The Pencil of Light
2011.05.10 tue - 05.27 fri
5名の新進作家が描き出したモノクロームの世界
写真の先駆者であり、初期の写真技術でもあるカロタイプを生み出したヘ ンリー・フォックス・タルボットは、従来、絵画的手法でしか表現することができなかった対象を写真という魔術的ともいえる装置を発明する こと により、光によるフォトジェニック・ドローイングを作り出すことに成功 しました。 本展ではタルボットによって 1844 年に出版された世界最古の写真集『The Pencil Of Nature』(自然の鉛筆)に因み、五月女久美子、下平竜矢、Coju Hemmi、戸澤麻衣、飛田英夫の 5 名の新進作家達がペン をカメラに置き換 えることによって描き出したモノクロームの世界をご紹介致します。




TAKESHI KAINUMA Exhibition
2011.04.07 thu - 04.30 sat
海沼武史展 「八人の王子が眠りにつく処」 作家がたどり着いた「極北の地点」
EMON PHOTO GALLERY では海沼武史の約 2 年ぶりの新作展『八人の王が眠 りにつく処』を開催致します。 本作品で海沼は、これまでのシリーズの集大成とも言える世界へとまた一 歩足を踏み入れ、『見る』という純粋視覚体験そのものを限りなくつき詰め たと言えます。荒涼とした草原、立ち込めた雲の下に広がる緊張感のある 地平線、人けのない夜の街灯。海沼武史という一人の作家が辿り着いた『処』 是非その世界をぜひご高覧下さい。




SOHEI NISHINO Exhibition
2011.02.15 tue - 04.02 sat
西野壮平展 「Wandering the Diorama Map」 都市と共に変化し続ける西野の軌跡
無数の写真ピースによって形作られた一見中世の古地図のようにも見えるこの「Diorama Map」という作品は、西野壮平という一人の作家が都市を 歩いた痕跡を膨大な数の写真の集積によって表現した記憶の地図である。 それらは西野の足跡を一枚の写真の中に辿るドキュメンタリーの集積でも あり、記憶をもとに自らの痕跡を形づくることで再確認する自己認識作業 とも言える。 一方、空想都市シリーズとして第一作目に制作された「i-Land」はまだ見ぬ 未知のイメージを生み出していく作業だ。「Diorama Map」と未知の想像へ と向かう「i-Land」の作業。その両方のプロセスが相互に作用することで、 西野の作品に圧倒的な存在感と独自性をもたらしている。




KENTARO KUMON Exhibition
2011.01.14 fri - 02.05 sat
公文健太郎展 「BANEPA」 バネパの人々が織りなす一瞬の物語
自然や神仏から美しさや喜びを感じ取ること。そして冒険への希求。雲ひ とつない空のように澄んだ精神世界を異国ネパールの人々との出会いから 受け取ることで、写真への姿勢と共に、こころの在り方さえも 公文健太郎 は享受していったのかもしれない。 愛機ライカで撮り、手焼きプリントにこだわった無骨なドキュメンタリー 『BANEPA』。「想像を超えたところにあるもの、それがドキュメントの面白さです。」公文健太郎はそう言って写真の夢を語り、眼を輝かせる。