
KYOTOGRAPIE2017 KG+ Kiiro展『SAKURA』のご案内
総本山妙満寺(大書院)Open 9:00-16:00
拝観料¥500
京都市左京区岩倉幡枝町91
TEL : 075-791-7171
エモン・フォトギャラリーより、京都国際写真祭2017KG+出展のご案内を申し上げます。
本展は「安珍清姫の鐘」で知られる京都・総本山妙満寺にて、写真作家・Kiiroの新作を展覧致します。
Kiiroは一貫してコスモスを追い続け、自ら撮った写真を使って創作活動を行うアーティスト。写真の枠に収まらないその多彩な表現力は、ベルギー、パリなどのアートフェアで注目を集め、世界中のコレクターを魅了してきました。
新作では2009年から続くコスモスの題材を一変させ、日本の象徴「桜」に着目しています。被写体となったのは人の手が入らない山桜。撮りためた膨大なイメージ画像を使ってコラージュするKiiroのフォトモンタージュは、桜に封印された「詩」を至るところに見つけ出し、タペストリーを織り上げるように視覚化していきます。隆起した幹と差し交わす枝の中でこぼれるように咲く花、また儚く散っていく様子。作者は、咲き誇る「静」、舞い散る「動」を鋭く観察し、あるがままを一瞬の時間に閉じ込めようと試みるのです。
「花は野にあるが如し」と云った茶人・千利休の美学にも通じ、自然の秩序や調和が宇宙的な拡がりとなって表された意欲作『SAKURA』。比叡山を望む妙満寺(大書院)の空間の中に、4メートルを超える屏風作品を構成したインスターレーションをどうぞご高覧ください。
アーティストステートメント
桜が花を咲かせるのは、春の温かさではなく、
真冬の厳しい寒さが引き金となっている。
命を燃やし、辺りが見えなくなるくらい舞い散る桜吹雪。
悠々と空へと舞い上がり儚く消えていくその姿は
まるで龍の雄叫びの様に思えた。
幼いころのに見た桜の記憶は曖昧なまま、
その優美な曲線が混沌として今も心の中で眠っている。
総本山妙満寺(大書院)Open 9:00-16:00
交通
叡山電鉄 「木野駅」(出町柳駅より15分)下車。徒歩5分
地下鉄烏丸線 「国際会館駅」下車。徒歩20分、バス5分
京都バス(40・50系統 ) 「国際会館駅」乗車、「幡枝(妙満寺)」下車
京都バス (46系統)「幡枝」にて下車。徒歩3分