
jin-zo | 人像展Ⅱ
アーティストトークの御案内
開催日時:2018.08.24sat
アーティストトーク 18:00-
レセプション19:00-
原初的な肉体、そのフォルムにフォーカスした 5人の写真家による合同展、
参加費無料ですが、お席のご用意は25席までとなります。
定員に達した場合、以降は立ち見でのご案内となります事を、ご了承下さい。
受付は下記まで。

池谷友秀『BREATH』より

池谷友秀 1973年神奈川県生まれ
被写体はもちろん、池谷自身も水中に潜って作品撮りを行います。対象は老若男女と幅広く、穏やかな表情、苦悶の表情と様々。作品『BREATH』は生の術であり証である「呼吸する」という行為の再認識と人間の「生きる」ことへの考察です。画手法で投げかけています。
荻野NAO之 東京生まれ
メキシコで育ち、京都を拠点に活動する荻野は、身体を覆う「皮膚」に焦点を当てています。裏箔や塩を利用した独自のプリント作品は太古の洞窟壁画に通ずる感覚、皮膚が隔てる、「内」「外」の境界の表現。また作品『臨月』では、自然界でも人間界でもない境界に宿る、「神々の閒」を、光とコラージュ技法を用いて表しています。
荻野NAO之『臨月』

須崎祐次 1963年東京生まれ
『COSPLAY made in Japan』の作家として知られる須崎は身体を「見る」と「見られる」行為に還元し、独自のエロティシズムを表現しています。「穴」を巡る哲学的な思考、生と性の肯定を見いだそうとする須崎の最新作をご紹介します。
須崎祐次
『Hole of Human experiment』より

真月洋子 1963年愛知県生まれ
私達の身体が潜在的に持っている豊かな「言葉」に真月は耳をすまします。それらの言葉を蘇らせるように、銀塩プリントによって制作された本作は、植物の陰影を身体に重ね、奥底に在る、経験にもとづかない生来持っているもの、皮膚の触覚が捉えている時間や気配、匂いを表現しています。
真月洋子 『a priori』より

山田弘幸 1975年香川県生まれ
5thEMON AWARDでグランプリを受賞した山田弘幸は、独学で写真と絵画を学び、数々の個展や賞で注目を集めました。 本作はリクライニングチェアーに横たわる人々を撮影。無防備な身体に潜在する、強烈な「死」と「生」の両義性をレンズを通して暴いた作品。「生きる」という根本的な問いを独自の版画手法で投げかけています。
山田弘幸 『No title』
展覧会に関して
原初的な肉体、そのフォルムにフォーカスした 5人の写真家による合同展
池谷友秀 荻野NAO之 須崎祐次 真月洋子 山田弘幸
会期:2018/08/24 fri - 09/22 sat
EMON Photo Galleryでは、独自の表現を確立する中堅の作家を招き、今回2回目となるグループ展『人像展Ⅱ』を開催致します。本展では、原初的な肉体、そのフォルムにフォーカスする5名の作家それぞれの代表作を紹介するものです。 人は老若男女を問わず、その躍動する姿に、また、ただそこに佇む様子を見る時々で、神秘とも畏怖の念とも見分けのつかない「美」を見る瞬間があります。ヒトという生命体には、普段私たちが認識する理論を越えた、人体そのもから発散される不思議なエネルギーが確かに存在するかもしれません。 本展では、人物写真を中心にその表現を確立しながらも殻を破り続け、写真の概念を越えた活動を行う個性派作家が集います。次世代を担う写真家たちのいまを、どうぞご高覧ください。